突発非同期不連続

http://fmht7.hateblo.jp/archive

2012/9/23放送 NHK サキどり 「"お役所仕事"がSNSで変わる!?」で何が一番悪かったか?

10/9追記

「市が実態を正しく把握していないのが悪い」と書きましたが、【自治体のFacebook活用を扱った9/23放送のNHK「サキどり」のやらせ疑惑について: さまよう金の髭】によると、どうやら友人の書き込みも常時チェック(ニュースフィード?)しながら公務にあたっているそうです。


それはそれでちゃんと公平な応対をお願いしたいですね。

NHKももう少し仕組みを理解して掘り下げて欲しかったと思います。


問題点

市民が市に要望を自分のWallに書き込んで、それを友人登録された市職員が気付き担当者に連絡し、3時間で写真がアップされたということです。

いろいろ問題点が指摘されていますが、一言で言えば「Facebookを使って実際にどうやってやりとりが市職員と市民の間で行われているかを正しく把握していない市関係者が悪い」のではないかと思います。

こちらに取材時の推定時系列があります。


つまり、

  • 投稿2時間後には市民宅から市役所に移動
  • 気付いた市職員に確認、インタビュー(通報した市民のページが開かれていた)
  • 3時間後には市役所の案内図が市Facebookページに投稿された

全くシナリオも無く、こんなうまく行くはずがありません。
また、市や関係者に面識ないNHKがこんな仕込みを行えるとも思えません。

これまでに、マスコミに取り上げられた時は

  • 光のバレンタインin飛龍窯でバスが来ずクレームが上げられた事例
  • 質問したら市職員から実名で返事があり、直接コンタクトが取れた事例

が紹介されましたが、いずれも事後談としての紹介、どうしても実際にどんな感じで行われるかというのを見せたかった(市orNHKどちらの可能性もある、双方かも)のでしょう。
その気持ちも分かるし、事前に打ち合わせした通りに事を進めるのも取材の限られた時間で紹介するには仕方ないことかもしれません。そこで、実際にやってみせるために市が要望する市民を紹介し、具体的な流れもシナリオに沿って行われたことは想像に難くありません。

でも、市職員に友達登録している市民なんて少数派だと思われますし、やりとりは公開されていると番組内で言われていたこと、また市のFacebookページを見ていても実際には各投稿のコメントにてやりとりが行われています。
もしかして、当日適当な市からの投稿が無くこのような形になってしまったかもしれませんが、Facebookでの要望窓口やルールが定められていない(見当たらない)ので、適当な関連する投稿がなければ、例えば最新の投稿へのコメントでも良いと思うのです。

また、実態として、市のFacebookページに寄せられたコメントへ、いいね!したりコメントしたりするのはまともなコメントであっても選択的に行われています。
そのような事実を隠すためにコメントはテレビで見せたくなかったのかもしれません。
あ、要望した市民の投稿には対応した市職員以外からもコメントがいくつか付いていたようだけど、限定公開設定だったので、他のコメントも友達だったのでしょう。

それから…

7/14の水害時にFacebookが役立ったとして、Facebookにアップされた市長が陣頭指揮をとっている模様や、通行止めの場所をプロットした地図が紹介されていました。
一方、9/17 台風16号の際は市長が夏休みで海外に居た、7月より被害が大きくなかった、市のサーバに障害が発生していたという事情もあると思いますが、警報が発令されていたにも拘らず、7/14のようにFacebookを使った情報提供はほとんど行われませんでした。
7月のタイムライン一覧
9月のタイムライン一覧
9月はサーバ障害が発生していたとはいえ、7月も速報情報はFacebookに掲載されており、サーバ障害に影響されないはずです。
なお、市に取材が入った時期と水害の時期を確認すると

もしかして、市長の不在または主要な取材が終わったので特別な対応は行わなかったということは無いですよね?