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突発非同期不連続

http://fmht7.hateblo.jp/archive

武雄市図書館問題 個人情報保護審議会の新聞報道比較

#takeolibrary

めずらしく4紙が報道していたのですが、各新聞社で結構特徴がでていたので横並びで比較してみます。
左から掲載が早かった順(自分が見つけた順、後の新聞社は先の報道を参考にしてるかも!?)です。

項目 佐賀新聞 読売新聞 朝日新聞 毎日新聞 サガテレビ 審議会の答申
タイトル データ収集問題なし 武雄市図書館の個人情報審議会 履歴取り扱い「問題なし」図書館委託 個人情報「問題なし」 武雄市図書館問題 武雄市:図書館委託によるTカード、個人情報保護審答申「条例上問題ない」 /佐賀 武雄市図書館委託計画個人情報問題なし
概要 審議会は収集する統計データは個人を特定しない情報で問題なく、貸し出しに伴うポイント付与のための情報提供も本人同意があれば構わないと答申した。ただ、個人情報の厳格な取り扱いを明文化し、運用にも配慮するよう要請した。 履歴の収集やCCCへのデータ提供に関して、市個人情報保護条例に抵触せず、「問題なし」と答申した。 浦郷究教育長から同日付で諮問された図書館利用情報の適正な管理などについて論議し、いずれも「問題なし」と答申した。 「市の個人情報保護条例上問題ない」と市に答申した。市は近く臨時議会を開き、CCCを指定管理者とする議案を提出する。
諮問1 統計データで使用する情報の収集について 性別、年齢、住んでいる町名の情報だけを残した利用履歴である統計データの収集については、個人と特定できない属性情報で、問題なしと答申。 〈1〉匿名化した履歴を館内で保存することの是非→履歴の保存に関しては「個人が特定されず、個人情報には当たらない」と判断。 (1)統計データで使用する情報の収集→統計データは個人が特定されない属性情報で個人情報ではないため問題はないとした。 本の利用履歴だけが統計データとなるので、審議会は「収集されるのは個人情報ではなく、問題ない」 利用者数などを把握するための統計データに使用する性別・年齢などの本の利用履歴は個人情報にあたらないため使用に問題はない 統計データで使用する情報の収集→統計データに収集する情報は、属性情報であるので、条例第2条の個人情報ではなく問題なし
諮問2 図書館システムからポイントシステムへの情報提供について 運営会社の「Tカード」を選択した場合のポイントシステムへの情報(T会員番号、使用年月日、使用時刻、ポイント数)の提供は、本人同意があれば構わないとした。 〈2〉Tポイント付与のため、利用者の同意を得て、CCCのシステムにTカードの会員番号と使用時刻、ポイント数を提供することの是非→CCC側への使用時刻などの提供についても、「本人の同意があれば、外部に提供できる条例の規定がある」と結論づけた。 (2)図書館システムからポイントシステムへの情報提供→ポイントシステムへの情報提供も、本人の同意があれば問題はないとした。 Tカードはポイント取得のため、図書館利用情報がCCCのシステムに提供される。会員番号と利用年月日と時刻、ポイント数の4項目。審議会は「情報提供に本人の同意があれば条例上問題ない」と判断した。 図書館から運営会社のポイントシステムへの情報提供も本人の同意があれば問題ない 図書館システムからポイントシステムへの情報提供について→図書館システムからポイントシステムへの情報提供は、本人の同意があれば条例第8条を適用して問題なし。
諮問3 図書館利用情報の適正な管理について 利用情報の管理については委託時の協定書に厳格な保護、運用にあたっての情報システム構築を明文化することを要請した。 〈3〉CCCと個人情報保護の協定書を結ぶことで、適正管理を求める条例の規定をクリアできるか→CCCと結ぶ協定書については、個人情報を厳格に取り扱う規定を盛り込むことを条件に了承した。 (3)図書館利用情報の適正な管理→図書館利用情報は、指定管理者と協定書を締結すればよいとしたが、協定書については、個人情報の厳格な取り扱いが明文化され、運用にあたっての情報システムの構築がなされていることを確実に盛り込むよう注文を付けた。 図書館情報の適正管理については協定書を締結する 図書館利用情報の適正な管理について→協定書を締結することでよい。ただし、個人情報について厳格な扱いが明文化されていること、運用にあたっての情報システムの構築がなされていること、を確実に盛り込まれたい。
その他 市によると、統計データは館内のシステムに13カ月蓄積し蔵書充実などに利用、現行と同じ運用になる。個々人の関心に合った本を推薦する「リコメンド」はしないという。 計画によると、利用者は本を借りる時に、従来の図書館専用カードか、CCCの共通ポイントカード「Tカード」のいずれかを選べる。貸し出し履歴は匿名化し、利用者の性別や年齢に限って、館内で13か月保存する。また、Tカードを選べば、コンビニエンスストアなどで買い物時に使えるポイントが付与される。 同審議会が「問題なし」と答申したことで、市は今月中旬に開催予定の臨時市議会に、CCCを指定管理者とするための議案を提出する。 計画では、同社などの共通ポイントカード「Tカード」と従来の図書カードを貸し出しで使用。カードからは属性情報(性別・年齢・大まかな居住地)だけを取り出し、購入図書を決める際の資料に使う。貸し出し履歴から本人にお勧めの本を提示するレコメンド機能は断念した。 武雄市個人情報保護審議会松尾弘志会長)「特にこの個人情報については漏えい等がまがり間違ってもあってはいけないのでこの点はきちんと協定上、明文化されて保護がうたわれる必要があるだろうと考える」

1点目について各紙の情報を総合すると「書籍に対して性別、年齢、住んでいる町名の情報を収集、13ヶ月分保存し統計処理したデータを蔵書充実など購入図書を決める際の資料に利用」ということになると思うけど、これって氏名を除いた貸出履歴の長期保存がカードの違い(Tカード、図書カード)によらず、同意無しに行われようとしていることになるけど大丈夫なのか?



http://www.sagatv.co.jp/news/text/news3ch.php#0158369サガテレビのニュースでは「性別・年齢だけを残した本の利用履歴は個人情報にあたらない→問題なし」と本の利用履歴と明言する替わりに、住んでいる町名も記録されることには触れず。


個人情報審議会の答申を追記しました。

2012/8/17追記

今日、教育委員会ブログ http://www.city.takeo.lg.jp/kyouiku-blog/cat60/cat61/

  • 武雄市教育委員会定例会(H24.7.27)  会議録(概要版) 2012年8月17日
  • 武雄市教育委員会臨時会(H24.7.10)  会議録 2012年8月17日
  • 武雄市教育委員会定例会(H24.6.28)  会議録 2012年8月17日

が公開された。中でも臨時会(H24.7.10)は7月臨時議会に諮られた指定管理者選定に関する物であった。本エントリー執筆時に気がかりだった貸出履歴について

7月6日に開催されました個人情報保護審議会ですが、教育長から3つ諮問されました。下に書いてあります3つが諮問内容でして、一つは、武雄市図書館の本の貸出し期間は15日間で、どちらのカードを利用されても15日以内で返すと自動的に貸し出し履歴が消えますが、統計に使う情報、たとえばこの本が 50 代の男性に借りられたとか、このジャンルの本は 30 代の女性によく借りられるとか、次の選書等に活かすために使わせていただきたいということで、個人が特定できないように、年齢・性別・どの地域にお住まいかの情報を統計データに使うことは、個人が特定できないので、個人情報ではないと思いますが、いかがでしょうかという諮問です。これについては、問題なしという答申です。

武雄市教育委員会臨時会(H24.7.10) 会議録 - 教育委員会ブログ:武雄市教育委員会

とある通り、やはり従来図書カード、Tカード無関係に保存される様です。
以前佐賀新聞

性別、年齢、住んでいる町名の情報だけを残した利用履歴である統計データの収集については、個人と特定できない属性情報で、問題なしと答申。

市によると、統計データは館内のシステムに13カ月蓄積し蔵書充実などに利用、現行と同じ運用になる。

データ収集問題なし 武雄市図書館の個人情報審議会/佐賀新聞ニュース/The Saga Shimbun :佐賀のニュース


とあった件も踏まえて再検証しました。



そこでこれらを踏まえ提言します。




2012/9/5追記



ここで、毎日新聞の表現「カードからは属性情報(性別・年齢・大まかな居住地)だけを取り出し」に気付きました。
つまり

ということだ。

2012/10/3追記

座標 64巻3号

その後,図書館カードは既存カードとTカードの選択制とし,Tカード利用者に対して,1)図書館内に閉じた「分析システム」に「属性情報(性別・年齢・住んでいる町名)・使用年月日・使用時刻・貸出点数・貸出履歴」を13ヶ月保存し,蔵書構成などの検討資料に使用,2)自動貸出機利用の場合Tポイント付与,3)CCCポイントシステムに「T会員番号・使用年月日・使用時刻・ポイント数・貸出点数」を提供するとし,従来カード選択者には1)~3)いずれも行わないとする案に修正された。

という記述があり、再度どうだったか確認しました。








つまり、1)については従来カード選択者にも行われるということです。
市の担当者に別途確認していただいたところ

通常カードも同様に、貸出履歴統計情報が13ヶ月保管される。
他館でもレファレンスに利用する為同意確認はしていない。

との情報もありました。


2012/10/3追記2

図書館研究会の編集委員長様より返信いただきました。

メール、確かに受領いたしました。

「座標」筆者の前川氏に、ご指摘の旨を伝えております。

ひとまず受領確認とともに、当誌「座標」をお読みいただき
ご指摘を頂戴いたしましたことにお礼を申し上げます。
大変ありがとうございました。

とのこと、とても清々しい気持ちになりました。^^

2013/3/14追記

「3月11日に開催された平成24年度第2回武雄市個人情報保護審議会」について、下記に報告が行われました。

それについて、以下のように報じられました。

図書館利用情報、提供内容を報告 佐賀・武雄市教委
 武雄市個人情報保護審議会(会長、松尾弘志弁護士)が11日にあり、4月からレンタル大手の「TSUTAYA」の運営会社であるカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が指定管理者になる市図書館の利用情報の取り扱いについて、市教委が報告した。
 昨年7月の答申で指摘した点について答えた。
 新図書館ではTカードを利用して自動貸し出し機を使った場合、Tポイントが付与される。図書利用カード(Tカード)登録の際の申込書で、同意の項目が明記されていることが確認できる利用者に限って、最低限の情報(T会員番号、利用年月日、利用時間、ポイント数)が図書館システムからポイントシステムに情報提供されるとした。
 また、図書館利用情報の適正管理については、「収集の制限、情報の適正管理、利用及び提供の制限」などを盛り込んだ「個人情報取扱特記事項」を設け、CCCと締結する協定書で明文化した。特記事項で定めた個人情報の適正管理は、市がCCCに対して関係資料の提出を要求できる内容になっているという。

朝日新聞デジタル:図書館利用情報、提供内容を報告 佐賀・武雄市教委 - 佐賀 - 地域

 武雄市個人情報保護審議会は13日までに、市から市図書館利用情報の扱いについて報告を受けた。審議会は、市と運営が委託されるTSUTAYA(ツタヤ)運営会社との間で結んだ協定書で取り扱いが明文化され、「問題はない」とした。

 運用では、運営会社のTカードのポイント付与に必要な情報(T会員番号、利用年月日、利用時刻、ポイント数)以外は運営会社に提供されないシステムが構築されていることを確かめた。Tカード登録の際に同意を取る方法についても了解した。

個人情報「問題なし」 武雄市図書館問題/佐賀新聞ニュース/The Saga Shimbun :佐賀のニュース