突発非同期不連続

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米沢市 新図書館構想とツタヤ図書館

ちょっと気になる書込みをTwitterで見かけた。

プロフィールと会話の内容から、お二人は米沢市の新図書館について話していらしゃる様子。どういうことか、調べてみると、

米沢市が平成26年度に現ポポロの場所にオープンをめざす新文化複合施設の業務委託型プロポーザル二次審査が3日に行われ、審査の結果、(株)山下設計=東京都=の黒塀をモチーフにした技術提案が採用されることになった。今回の選定によって、米沢の中心市街地活性化を担う新図書館の基本的な方針が決まった。…

2011/10/12 米沢市新図書館、外観は黒塀に 概要決まる

ところが、その「ポポロ」のテナントが立ち退かないという誤算が。

米沢市新図書館暗礁に 議会、代替案も了解せず 米沢市が市街地活性化の中核施設として2014年度の開館を目指す新図書館の建設計画で、市は20日、予定地での建設が不可能になったと市議会全員協議会で報告した。予定地にある商業ビルから退居しない店があるため。市は建設場所を隣接地に変更する代替案を示したが、議会の了解は得られず、計画は暗礁に乗り上げた。  予定地は市役所から約1キロ南で、地元百貨店がある商店街の一角。敷地は約3500平方メートル。図書館には市民ギャラリーを併設し、事業費約20億円で整備する計画だった…

2012/4/21 河北新報 東北のニュース/米沢市新図書館暗礁に 議会、代替案も了解せず

建設予定地からビルテナントが退居せず、計画が難航している山形県米沢市の新図書館問題に関連して、米沢市議会は26日の定例会本会議で、地方自治法100条に基づき問題の経緯を調査するための動議を、11対12の賛成少数で否決した。 動議は(1)ビル管理会社と市との用地取得交渉などの経緯(2)安部三十郎市長の管理責任、説明責任-に関する調査を総務文教常任委員会に委託する内容。最大会派、一新会の海老名悟議員が提案した。 新図書館問題でビル管理会社は2月末に市に文書で状況を報告したが、市は「4月上旬に…

2012/06/27 新図書館問題で米沢市議会 経緯調査の動議否決

そこで、建設予定地を市有地の「まちの広場」に変更するも反対運動が。

米沢市商店街連盟(斎藤栄助理事長)、同市芸術文化協会(亀岡博会長)と、読み聞かせなど図書館ボランティアらの「新図書館早期実現を望む会」(中嶋美咲子代表)は21日、安部三十郎市長に新文化複合施設早期完成を求める要望書を手渡した。

 予定地が昨年、市有地の「まちの広場」に急きょ変更された後、同広場を守りたい市民有志らの住民監査請求や「無駄な箱ものはいらない」などの反対の声が出始めているため危機感を持った3団体が要望した。「中心市街地活性化と長年要望の読書環境の良い図書館は必要」と訴えた。

 安部市長は「まちの真ん中に何があるかでまちの性格が決まる。施設は米沢の歴史文化教育のシンボリックなもの。予定通り建てる決意だ」と述べた。

 3団体はこの日、市議会の佐藤〓(ひさし)議長にも要望書を手渡した。【近藤隆志】

毎日jp(毎日新聞)

だからといって、武雄市の革新的なやり方を参考にするというのも問題があるような。
そういえば、どこかで小耳に挟んだ「東北の自治体がツタヤ図書館を検討中」ってこのことなのかな?

参考:



4/22追記
現在の市立図書館は置賜総合文化センター内にあり。

置賜総合文化センターとは、総合的な文化活動の拠点として、中央公民館、図書館、青年の家、 視聴覚センターの機能を持つ社会教育施設です。

社会教育、学校教育の要求をふまえ、文教都市米沢のビジョンとして、複合施設置賜総合文化センターが昭和50年に設置されました。

建設から20余年が経過し、老朽化に伴ない平成10年度で大規模な改修を行いました。

施設概要-置賜総合文化センター : 中央公民館、図書館、視聴覚センターなどの機能を持つ社会教育施設
  • 位置関係


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6/14追記

東日本大震災の復興事業増大などに伴う施工単価の高騰が主な理由。

15年度オープンを目指す新文化複合施設は当初予算で22億円を計上。今回4億3277万円追加補正する。

米沢市の「新文化複合施設(市立図書館・市民ギャラリー)」計画の予定地「まちの広場」への建設に反対する市民有志3人は12日、米沢市の安部三十郎市長に対し、同地での建設阻止を目的に2件の住民訴訟を山形地裁に起こしたと表明した。

 2件の訴状によると市長は、(1)計画の旧予定地「ポポロビル」所有者に計画推進へ支出した旧予定地の地質、測量、基本設計各費など計約1767万円の支払い請求を求める(2)「まちの広場」への新文化複合施設建設事業に一切の公金支出、契約締結、債務負担をしてはならない--というもの。

3人が3月に提訴した新文化複合施設関連の「公金支出を違法として市長に返還を求める」住民訴訟の第1回口頭弁論が11日、山形地裁で開かれ、米沢市側は請求棄却の答弁書を提出、全面的に争う姿勢を明らかにした。



11/28追記

「平日なのに予想以上に客がいて驚いた。若い女性が多く、田舎では考えられない」。11月初旬、武雄市図書館を視察した山形県米沢市教委の担当者は驚いた。2015年に市立図書館を移転新築する予定で、図書館を、空洞化した商店街を活性化する施設にしたいという狙いもあって、集客効果の高い武雄市図書館を視察した。「そのまままねることはできないが、開館時間の延長と年中無休、本の見せ方は参考になった」と話す。

先進図書館に視察急増 武雄市、伊万里市

やはり視察に来ましたか…