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突発非同期不連続

http://fmht7.hateblo.jp/archive

武雄市図書館の公共図書館分担保存受け持ち雑誌と所感

#takeolibrary

佐賀県公共図書館協議会において協議された「佐賀県公共図書館雑誌分担保存に関する協定書」に基づき、佐賀県内の図書館は雑誌保存を分担しているそうです。

県内の市町村立図書館と県立図書館で作っている佐賀県公共図書館協議会で、レファレンス資料としての雑誌、新聞のバックナンバーの保管分担問題を協議し、現在はプログラムに基づいた県内図書館による分担保存が行なわれている。(P.17)

http://www.lib.saga.saga.jp/pdf/youran20.pdf

全国的には

といった状況です。

具体的に佐賀県の状況を見ていくと、鹿島市民図書館だよりから次のようになっていると想定されます。
http://www.library.city.kashima.saga.jp/minto/files/2012.6.pdf

  • 佐賀県公共図書館雑誌分担保存に関する協定書」に基づいている
  • 受け持ち雑誌は10年間保存している

そこで、武雄市図書館新聞・雑誌 所蔵一覧(2011年11月現在、当ポスト末尾に魚拓リンク)より保存年限が10年となっているものが現在当館で分担保存の受け持ちとなっている雑誌と推測されます。

保存年限10年の雑誌

  • 総合誌
  • 社会・政治・ビジネス
    • 財界九州(月刊)
  • 文芸誌
    • 短歌(月刊)
  • 歴史
  • 旅行・レジャーエリア情報
    • 温泉博士(月刊)
    • 温泉(隔月刊)
  • 農業・園芸
    • 現代農業(月刊)
  • 本・図書館・教育
    • みんなの図書館(月刊)★
  • 子ども向け

計11誌です。先の鹿島市は9誌でしたので、自主的に保管している雑誌が含まれているのかもしれません。
また、雑誌分担保存の受け持ちでも10年以上保管を行っているある可能性があり、永年(10年の上)保存もピックアップしてみます。

保存年限永年の雑誌

  • 総合誌
    • 西日本文化(隔月刊)
  • 歴史
  • 旅行・レジャーエリア情報
    • Saga+people(旧「タウン情報さが」月刊)
  • 本・図書館・教育
  • 郷土文芸誌
    • かささぎ(隔月刊・寄贈)
    • コスモス(月刊・寄贈)
    • 白鷺(月刊・寄贈)
    • 歌垣(―・寄贈)
    • 扉(―・寄贈)
    • 芽子の会(はぎのかい) 競詠(月刊・寄贈)

主に郷土資料の保存のためと図書館・歴史資料館で必要な資料と思われます。

所感

現在、新武雄市図書館では、書籍の新刊、雑誌は図書館で扱わず館内に設置されるツタヤが運営する店舗で扱う(販売する)構想とされています。
館内のカフェでは販売する雑誌を自由に読める(試読)とのことですが、書店には再販制度により返本が認められておりこれを使えば、何度も読まれてくたびれた売れ残り、あるいは飲食で汚れた雑誌を返本することで、雑誌を揃えるコストを抑えることが仕組み上は可能と思われます。

  • 上記雑誌は佐賀県公共図書館協議会に加盟する公共図書館が分担して保管に努めるものなので、相互貸借体制の維持も鑑み継続すべきと思う
  • また市町村図書館にはその地域の郷土資料の保存も重要な役割であり、永年保存の雑誌も継続することでその役割を担うべき
  • 返本制度を前提とするかのような施策は、行き過ぎた効率主義による一種のモラルハザードであると言わざるを得ず、好ましくない
  • 返本前提に陥ることなく、またそう受け取られないための店舗設計、陳列を行うべき
    • 試し読み以外の雑誌にはラッピングする
    • 汚損された場合は買取りを徹底する



2012/8/21追記
Twitterで貴重なご意見をいただいたので、こちらに引用させていただきます。



2013/3/20追記



旧図書館の雑誌、新聞所蔵情報(魚拓)

現在の図書館所蔵雑誌(棚にあるもの)



2013/6/20追記



2013/11/8追記「佐賀県公共図書館協議会会則」「佐賀県内公立図書館の雑誌分担保存に関する協定書」(PDF)
本文に分担対象を★を付けました。